去る6月29日(土)に、多摩キャンパスの百周年記念館において第10回経済学部ディベート大会の決勝戦が開催されました。経済学部のゼミから構成された8チームが約4週間にわたる予選を戦い、中谷ゼミAチームと中谷ゼミBチームが決勝に進みました。決勝戦では、「最低賃金の全国平均額を1000円に引き上げるべき」という論題で非常に熱い討論が展開されました。
討論は、それぞれのチームが肯定・否定の立場で立論をし、各立論に対する反対尋問とその答弁を経て、最終弁論をするという形です。決勝戦では、肯定側と否定側の立場を入れ替えて2回討論を行い、4人の審査員の評点を合計することで勝敗を決めます。
前半戦・後半戦共に、両チームは論題に沿った立論を述べ、相手チームの主張の弱い点を反対尋問で切り崩すことを試みました。最新の統計データや時事ニュースを活用しつつ、しっかりとした根拠付けを行いながら自らのチームの主張を守るなど、好勝負が繰り広げられました。結果、265対で253中谷ゼミAチームが勝利しました。ただ、事実認識を互いに共有すること、より深く論点を追及することなど等に関して、多くの課題が残ったことも事実です。
結果発表の様子
経済学部のディベート大会は、当初、学生の自主運営で始まりましたが、規模が大きくなり学部主催となってから、今年で10回目の開催となります。ディベートは、自由に議論をするのではなく、あらかじめ決められたテーマをもとに準備をし、厳格なルールを守りながら、データや事実をもとにして論理を展開する力やその論理をうまく聴き手に伝えるための表現力を競う、大学生に相応しい知的なゲームです。
2019年度優勝 中谷ゼミAチーム