進取の学び賞
社会の急激な変化に伴い学生の学びの欲求も多様化しており、思い切って学生のニーズを取り込んだものを作ってもいいのではないかという市ヶ谷コニュニティ連携会議での議論から、学生自身が考える(学んでみたい)サティフィケートプログラム創設を目指すプロジェクトを立ち上げ、「学生が考える新たな教育プログラム開設のための学生サポーター制度」による学生スタッフ活動を実施しました。
2021年12月に学生スタッフの募集を行い、13名の学生が本プロジェクトに参加することとなり、メンバーを2グループに編成して本格的なプロジェクト活動を開始しました。約5か月間に至る活動期間の中、市ヶ谷コニュニティ連携会議座長が全体会議を通じてプロジェクトの運営管理を行いながら進行していきました。一方で学生スタッフは全体会議以外にもグループごとに頻繁に意見交換を行い、テーマ設定や科目の選定等の作業を精力的に行いました。これらを経て2022年6月には学生2グループによる最終発表会を開催しました。
具体的な提案内容としては、ウェルビーイングをメインテーマとして、ライフステージや幸福学、こころと健康、災害対応まで網羅したものや投資・年金、性教育、防災など現代を生きる学生たちが学びたい切実な事柄をテーマとして設定するものなど、いわゆる学術的な発想からはなかなか思いつかない斬新なアイデアが提案されました。また、学生スタッフたちはこれらのプログラムを構想するにあたり、各学部のシラバスを熟読しつつ、サティフィケートに配置する個々の科目を選定するなど、単なるアイデアコンテストとしてではなく、自分たちが学びたい授業をつくりたいという強い意欲が感じられ、このようなサポーターたちの態度は、今後の学生発案型授業への取り組みの先鞭となる可能性を秘めたものでありました。
今後、これらの提案内容をもとに、今後は、市ヶ谷コミュニティ連携会議内にWGを設置して具体化に向けて検討中であり、「未来教室サティフィケート(仮称)」として2023年4月の開設を目指しています。
表彰式にて実践事例を紹介するプレゼンテーションの様子
学生有志グループ 一同
【リンク先】サティフィケートプログラムについて