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【2022年度(第6回)自由を生き抜く実践知大賞】大賞「多摩キャンパスを盛り上げる1年間の活動」紹介

  • 2023年3月10日 掲載
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■受賞名

大賞

■受賞取組

多摩キャンパスを盛り上げる1年間の活動

■実践主体

ホーセーイノベーションクラブ

■概要・成果

コロナ禍と共に大学生活がはじまった私たち大学3年生にとっては、キャンパスに通う日々は、決して「当たり前なこと」ではありませんでした。楽しみにしていたキャンパスライフは、毎日家の中でパソコンを開く日々となり、友達もなかなかできませんでした。そしていざ週に何度かキャンパスに行けるようになり、新しくできた友達と必ず話している話題は、多摩キャンパスの愚痴。「田舎でパッとしない」、「通学が不便」、「市ヶ谷がよかった」なんてことを言い合っていた時に、ふと、気がついたことがありました。自分達のキャンパスライフをこんな風にネガティブなものにしてしまっているのは、コロナのせいでもなく、大学のせいでもなく、自分達なのではないか、と。冴えない大学生活を誰かのせいにして、誰かが素敵なものに変えてくれるのを待つのではなく、自分達でイノベーションを起こし、自分達が考える素敵な要素を多摩キャンパスに増やしていきたい。現代表と何人かの創立メンバーでそうした意見が一致した時、同じことを考える学生が多摩キャンパスにまだ多くいることを確信し、思いを形に変えていくために、一年前にこのクラブを創設しました。

コロナ禍で他の世代から「可哀想」と言われ続け、多摩キャンパスに通うことを都心に通う学生から「可哀想」と言われ続けた私たちが、本当に可哀想なのかを決めるのは、私たちであるべきです。ホーセーイノベーションクラブは、大学や周辺地域、地域の方、教授、学生と協力しながら、大学生が楽しいと思える空間を自分達で創り出し、以下の4つのグループに分かれて多摩キャンパスの素敵な要素を自分達で増やしていく活動をしています。

①Ethical team
 食に興味のある人
 ライフスタイル全般の改革を推進する施策を実行
 学食メニューの提案/フードシステムの見直し

②Fashion team
 洋服に興味のある人
 交流やクリエイティビティを推進する施策を実行
 古着交換会/ファッションショー/地域交流

③Magazine team
 雑誌に興味のある人
 雑誌の作成
 自分たちで企画/イノベクラブの広報

④地域通貨 team
 地域交流やそのシステムに興味のある人
 感謝を回すためのコミュニティ通貨を作成

■総長からの選定理由コメント

現在の大学生、特に入学と同時にコロナ禍によって行動制限の中で学生生活をスタートさせることになった3年生は、コロナによって学生生活を奪われた「可哀想な世代」と見られることが少なくない。そんな中で徐々に再開されたキャンパスライフも期待したようなものではなかった。しかし、自分たちをほんとうに「可哀想」にしてしまうのは、自らを可哀想な存在と規定してしまう自分自身ではないかと気づき、自分たちがイノベーションを起こして、自分たちのいる場所(キャンパス)に、自分たちが考える素敵な要素をひとつでも加えていくために、積極的に動いた取り組み。地域の方々、教職員などとも協働することによって魅力的な活動が多様に展開され、多摩地域が充実した、わくわくするような活動の舞台になっていく過程が、文字通り「素敵」だ。

■受賞の感想

私たちは活動を進めていく中で、”学生が主体的になれる環境とは何か”、”社会に対して学生だからこそできることは何か”を徹底的に分析し、行動を続けました。そしてその度に、自分たちにとって適切なゴールとルールを話し合い、共有を繰り返しました。それらの過程での学びはまさに自由を生き抜く実践知そのものだったように感じます。そのため、今回の2022年度「自由を生き抜く実践知大賞」にご選出いただいたことを誠に嬉しく、光栄に思います。

また、私たちののびのびとした活動はチームメンバーの他、同じ学生や教授、地域の方などさまざまな方のご協力のもと成り立っております。関わってくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。今後も後輩たちが引き継いでいく中で、活動を見守っていただけますと幸いです。

ホーセーイノベーションクラブ 若尾幸歩

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